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2008/06/13

児童文学評論パブリックコメントをお寄せください号

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【児童文学評論】 パブリックコメントをお寄せください号 2008/06/13日号
                            1998/01/30創刊    今号の発行部数3290部
                                        kids@hico.jp
〔児童文学書評〕 <http://www.hico.jp
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 大阪府立国際児童文学館存続のために、パブリックコメントをお寄せくだ
さい。

 大阪府財政立て直しの一環として、この施設が廃館されようとしています。
 必要の無いものや、天下り先のための施設などは、整理されるべきではあ
りますが、何故、この施設が? と驚いています。
 一般の方々には、なじみのうすい施設であることは確かです。しかしそれ
は、児童文学館が、子どもの文化資料を整理保存し、今後の児童書の出版や
研究に役立てるための専門館だからです。例えば、児童書やマンガの復刻や、
全集を作るとき、編集者たちが東京からここにやってきて、専門員から情報
を得ながら資料を集めることもしばしばです。何故なら、児童文学館は、こ
の国で一番そうした資料がそろっており、また、専門員がいるので、的確な
資料が素早く出てくるし、彼らのアドバイスを受けることもできるからなの
です。
 表紙カバーや帯も、ここでは保存されます。そうしたものには、その時々
の情報が沢山ある(例えば、帯には出版社がその時に売りたい他の書物の宣
伝やキャッチコピーがあります)にもかかわらず、簡単に無くなってしまい
ますし、無くなるともう手に入らないからです。
 子ども文化の資料を愚鈍に、しかし黙々と的確に整理保存していってくれ
ているのが、児童文学館なのです。
 一般の方々が直接使うことは少ない施設(もちろん、使っていいのです。
自分が昔読んだマンガ雑誌を、もう一度見たいとかね)ですが、そこにある
資料を必要とする出版社や研究者の仕事を通して、実は私たちはその恩恵を
受けています。
 また、子ども文化資料をちゃんと次の世代に残していくことは、私たちの
責任でもあります。
 ですから、本当は、廃館ではなく、今は紙芝居、児童書、マンガが主立っ
た保存対象であるのを、アニメやゲーム、おもちゃにまで広げて収集してい
ってもいいくらいなのです。
 もちろん、年間二億円という予算は馬鹿になりません。が、寄贈など、民
間からのサポート率が非常に高い施設であることも事実です(例えば、資料
の実に7割は出版社などからの寄贈)。二億円の削減はできるでしょうが、
四半世紀かけて築いてきた、そうした民間との信頼関係も失われてしまうの
です。
 もったいない。

 こうした施設は、持続的に資料を収集していくからこそ使い物になります。
数年収集を止めてしまうと、その間の資料を集めるのは非常に困難です。一
度止めると、死んでしまうのです。ですから、知事が言うような、必要なら
また始めればいいといったことではないのです。

 ならば国がやればいいという意見も存在します。間違いではないと思いま
す。しかし、地方自治体が、その外部にも役に立つ施設を持つことは、全く
の無駄でもありません。それは、自治体が、自分たちの文化に対する考え方
を示すための象徴となるからです。
 これまで、大阪府はこの施設をあまり自慢してこなかったかもしれません。
が、府のイメージを世界に売り出すために、外に向かって大いに自慢して良
い施設なのです。
 せっかく、そんな施設を、コツコツと作り上げてきたのに、廃館なんて、
実にもったいない。
 司馬遼太郎や、桑原武夫(フランス文学・文化研究者)、菅泰男(シェイ
クスピア文学研究者)など、別の世界で一流の仕事をしてきた人々が、児童
文学には直接関わりがないにもかかわらず、理事長や館長として就任した(
開館前の記念講演は手塚治虫が行いました)のは、児童文学館が文化資料館
として重要なものであるからです。

 みなさんの多くは、児童文学館をご利用になったことはないかもしれませ
ん。でも、そうした資料館が大阪府にあること、それは府だけではなく、多
くの人の財産としてあることを、どうぞご理解いただき、パブリックコメン
トを寄せて頂ければ幸いです。(ひこ・田中)

「『大阪維新』プログラム(案)に対する府民等の意見・提言の募集につい
て」は、
http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/19063.html
にあります。
 ネットからの書き込みは、
https://www3.shinsei.pref.osaka.jp/ers/Uketuke/Form.do?tetudukiId=2008060006
 からできます。府民である必要はありません。
 コメントを書くための様々な資料は、「児童文学書評」
http://www.hico.jp/
にあります。郵送やFAXもOKです。
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 この文面を、多くのご友人に回していただければ幸いです。

 本来のメールマガジンは、月末頃にお届けします。

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【児童文学評論】 パブリックコメントをお寄せください号 2008/06/13日号
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