2009/06/23
[Surfin']益源(profit source)
最新翻訳『祝福を受けた不安』地味に予約受付中です http://tinyurl.com/mar887 正直に言います。めっちゃ難しい本です。 電脳市場本舗 〜Marketing Surfin'09〜 http://www.joywow.jp/ wave#609:益源(profit source) 利益を生み出す源泉として「益源」というコンセプトを提出したい。 ちなみにこのコンセプトは大和信春氏の創出されたものであり ぼくのオリジナルではない。 ブランド創造を考えるにあたり、「あり方(being)」と「益源(profit source)」 の二本立てがとても重要だ。 ●益源とは 文字通り、その企業が企業として生き続けることを可能にしている利益創出の 源泉である。草津温泉でいうなら、湯畑のようなもので、温泉の源泉。 製品・サービスとは限らない。 例えば、クロネコヤマトは「玄関に来てくれる便利」というブランドのあり方 がそのまま益源になっている。そこから派生して、デジタル家電の修理や通販な ど、可能性はこれからも無限に広がっていくだろう。 これを、「宅急便」という、「トラックでモノを運搬する」という定義にしてし まっていると、益源に気づかないし、やがて競合からのキャッチアップによって 顧客創造ができなくなり、益源が涸れてしまうことになる。 商店街がさびれる理由は、自店の益源を店頭に置いてある商品としていること が原因であり、そうなると仕入れ力やディスプレイの編集能力がポイントになる。 よって、店主の高齢化に伴う時代への取り残されによって、どんどん益源が枯 渇していく。要するに商店街の個店の商売が傾く理由は近所に大型流通店舗が開 店するからでも何でもなく、店主の自店の益源の見誤りなのだ。 「あの店は融通がきく」 「気持ちいい接客をしてくれる」 「知らない編み物のやりかたを教えてくれる」 などという、店主の年輪を重ねることがそのまま益源になるような益源のギアシ フトをすれば、たとえ店主が高齢化していってもいくらでも店は生き残ることが 可能なのである。 ●気づかないことが多い 森下仁丹の益源は、梅仁丹、グリーン仁丹などの仁丹「製品」グループではな く、実は独自の超ミクロのシームレスカプセル製造技術である。逆に言うと、マー ケティングでいうところの「製品差別化(product differentiation)」が仁丹グ ループの「梅」「グリーン」などであって、それらは決して益源ではなりえない ことがわかると思う。製品差別化は他社製品や自社の他の製品ランナップの相対 的お化粧であって、自力で魅力を備える絶対実力にはなり得ない。 森下仁丹が自社の益源に気づいた時に生まれたのがシームレスカプセルにビフィ ズス菌を入れ、胃で溶けずに腸まで到達しそこで溶けるビフィーナである。 ビフィーナは森下仁丹初の通販製品であって、当初通販事業部は2人で始めた のだが、この新しい「顧客へのデリバリー」と「顧客関係性」がズバリ当たり、 年商70億円(2004年)の大ヒット商品へと育った。 ●うまければそれでいい フランチャイズや「ブランド化」に伴ってレストラン経営のメソッド化が90年 代から始まった。有名な「カリスマオーナー」は自店の経営より講演や本の執筆 にひっぱりだこになっちゃうくらいだ。HOWは練磨されていった。しかし、それ に伴って一番大事なWHAT、つまり、「おいしいの?」という非常に単純素朴な疑 問がないがしろにされてしまった。 レストランは「おいしい料理」を「それに見合った価格で」提供するのが生命 線であり、益源なのに、HOW(ホスピタリティとか、チョーチンとかアカチンと か)がメインで語られるようになっている。 違う。 うまければそれでいいんだ。 レストラン経営(のへんてこな流れ)から学ぶべきは、自社の益源の見定めが いかに重要で、ないがしろにされがちか、という点。 Surfin’読者のみなさん、これは個人ブランドでも言えることです。 あなたの会社、あなたの商品、あなた自身の益源を、ちょうどいい機会だから、 考えてみませんか。 今日のSurfin'は以上です。 そうそう、最近、Surfin’の読者数が減ってきています。とほほ。 周囲のともだちとかに、お奨めしてもらえたら、嬉しいです。 よろしくお願いいたします。 最後まで読んでくださって、毎度おおきに! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●JOYWOWサイトは http://www.joywow.jp/ ●転送OKです ●登録解除(できるけど、しないでね。お願い) まぐまぐの人は http://www.kaijo.com/ めろんぱんの人は http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=005765 Copyright (c)2009 Keiichi Sakamoto / http://www.joywow.jp/ All rights reserved


