2009/05/28
KIP090528「春の新作アニメあれこれ(3)」
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 2009年05月28日(木) 第2720号 日刊! 関西インターネットプレス ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■本日のコラム「春の新作アニメあれこれ(3)」 木曜日担当:関西デジタルプレス「デジ・プレ」編集長 野々下 裕子 直接ではないものの、間接的にちょっとずつトンフル騒ぎの影響がではじ めているNonoshita です。たとえば、打合せが延期になったり、取材する はずのイベントが中止になったり。幸いにも周囲にも知人にも感染者は出 ていないようなのですが、手洗い、マスクなどの対策が当たり前になって きてますね。 さて、3回もひっぱってしまったこの春の新作アニメチェックも今回が最 終回。そこでいよいよ一番オススメというか、はまってる作品のご紹介を ば。どの作品かといえば、やはり「東のエデン」。プロダクション I.Gで 攻殻機動隊のSTAND ALONE COMPLEX を手掛けた神山健治氏の原作・脚本・ 監督による、完全オリジナルという鳴り物入り作品。さらにキャラクター デザインが「ハチミツとクローバー」の羽海野チカ氏とあって、この組合 せだけでも話題性は十分だったりします。 そうはいっても I.G作品はクセがあるし、けっこう話が暗い(キャラに救 われている)ので、数回で見なくなるかもと思ってたのですが、今のとこ ろちゃんと見続けてますね。 ちなみに内容は、ヒロインが卒業旅行で訪れたワシントンD.C.で、記憶を 無くして素っ裸で銃と携帯電話だけ持ってた男の子と遭遇し、そのままな りゆきで一緒に日本に戻るはめになり、共に11日間を過ごすというもの。 キーワードになるのは主人公が持つ「ノブレス携帯」で、持ち主は生体認 証によって、ジュイスと呼ばれる専用の万能コンシェルジュと 100億円の 電子マネーを意のままに使うことができる。その利用者はセレソンと呼ば れ、全部で12人(日本代表らしいので海外にもいる?)いて、お互いの行 動が携帯の履歴などを通じてわかったりする。そして、セレソンの使命は 「世界の救世主になる」なること。任務を果たした一人だけが生き残ると か、途中でもルールをやぶったり、お金を使い果たすとセレソンの中にい るサポーターに消されてしまうとか、仕掛けてるのはMr.OUTSIDEなる人物 だとか、回を追う毎に謎が解明されてるものの、全体としては主人公の記 憶同様に何もわからないまま時間が過ぎていってる状態だったりします。 とはいえ、ジュイスが依頼を受諾した証明に必ず最後に付け加えるセリフ 「ノブレス・オブリュージュ。今後もあなた様が救世主たらんことを」だ とか、ヒロインの大学サークルで開発している、携帯で写した写真に情報 タグが貼られる技術だとか、ノブレス携帯を実際のメーカーにデザイン協 力してもらった辺りも含めて、相変わらず話題の作り方がうまいな、とい うのも感じております。 残念ながら、ストーリーそのものは攻殼ほど複雑でないので物足りないぐ らい(映画用に抑えてる??)なのですが、すでに劇場公開が決まってた り、雑誌ダ・ヴィンチで原作の連載があったりと、アニメ全盛期では当た り前だったクロスメディアな仕掛けも用意されているので、今後の展開に 期待したいと思っております。 今春の新作ではないのですが、作画の美しさと密度では、なんといっても 「亡念のザムド」が一番でしょうか。プレイステーション専用チャンネル で公開されていた作品でして、今回はじめて地上派向けに放送されている ので、制作&放送環境からしてちと異色だったりしますが。 こちらはボンズの名作アニメ「宇宙交響曲エウレカ」のスタッフによる、 やはりオリジナル作品。世界観が似てたり、あちこちにどっかで見たよう なことがある感がただようのは仕方ないのですが、まあ、それでもとにか く中身の濃さでは圧倒的です。して、肝心のストーリーはというと、どう にも説明のしようがないほど入り組んでいる上に、まだわからないことだ らけ。なので、気になる方は公式サイトでビジュアルの素晴らしさを堪能 するところから始めてください。(苦笑) 舞台は現代世界に似て非なるし、戦争はしてるし、しかも基本が生物兵器 だったりで、SFの下地がない人が見るとさっぱりわからんので、好き嫌 いは大きくわかれる作品であることはまちがいなし。しかも1年クールも のなので、全容が見えてくるのに半年はかかるはず。なので、今から見よ うという人はパッケージでレンタルして、まとめて見るほうがストレスが ないやもしれません。 こうしたアニメとはちがって、まったりとしたアニメを見たい方には、フ ジテレビ深夜枠で放送してる「リストランテ・パラディーゾ」がいいやも しれません。原作、オノ・ナツメ氏の独特のマンガの世界をけっこううま くアニメ化できてるほうだと思います。さすがにちょっと絵に無理がある し、そもそも料理をアニメ化するのは至難のワザ。同じ枠でアニメ化した 「西洋骨董菓子店」がとんでもない失敗作だと思ってるので、あまり期待 してなかったのですが、舞台がイタリアで料理よりもワインやエスプレッ ソのほうが出番が多いので、まだなんとなく見続けられてるという感じで しょうか。 今春はやや評価が甘いとはいえ、これほど大量のアニメを見てるのは久し ぶりだったりします。まあ、スキップ&ながら見してる作品もあるのです が、いずれもこの後の後半戦でどうなるかが期待できそうな感じ。また、 おもしろい作品があれば、あらためてご紹介したいと思っております。 ・2009年春期アニメ新番組リスト(マイコミジャーナル) http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/03/28/anime/index.html ・東のエデン http://juiz.jp/special/ ・亡念のザムド http://www.xamd.jp/ ・リストランテ・パラディーゾ http://www.rispara.tv/ 【プロフィール】 野々下 裕子/ののした・ゆうこ 先日も書いたように、最近は仕事中の情報収集はTwitter に頼っ ている関西デジタルプレス=「デジ・プレ」編集長。フォローし てる人の数は少ないほうだし、頻繁に書いてる人も少数派なので すが、一部の記者の人達の書き込みはすさまじい量で、かつ情報 密度も高かったりします。とはいえ、たまにそれがうっとおしく なることもあり(苦笑)。GoogleやFacebookのように、結果表示を コントロールできればいいのに、と思ったりもしております。と、 そんな時にTwitter から飛び込んできたのが、栗本薫さん死去の ニュース。前々回でとりあげた「グイン・サーガ」の原作著者で すが、中島梓の名前でも活躍されていた方で、享年56歳という若 さにびっくり。グインシリーズは最近、小説のほうも新装版らし いものを書店で見かけるようになって、そろそろ新作が出るのか と思っていただけに驚きました。心からご冥福をお祈りいたしま す。こうした情報も含めて知人のつぶやきが知るのが増えたなぁ ということも実感しているKIPコラム&ブログへの感想などは 「kip@digipre.com」宛によろしくであります。 ●お知らせ 東京大学・京都大学合同国際シンポジウム2009 イノベーションにおける競争と協調 - 次世代の特許制度を考える - http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2009/090611_1.htm 今日、イノベーションの様態は、オープン化、グローバル化、サイエン スリンケージの上昇(学術と産業技術の接近)、新興国の台頭等、世界的 にみて大きな構造変化を遂げている。こうした構造変化と比して、現行の ナショナル・イノベーション・システムは変革が遅れており、結果として、 必ずしもイノベーション促進的なものとはなっていないのではないかとの 議論がある。 本シンポジウムでは、特許制度を中心に、「イノベーションを促す次世 代の仕組み作り」について、産学官、内外の有識者の間での密な対話を行 い、それを踏まえ、改革の方向性やグローバルな協力課題について、一定 のコンセンサスを形成し、世界に向けて発信、同時に、制度改革の知的イ ンフラとして欠かせない学術的な研究課題を特定することを目指します。 この機会に奮ってご参加頂きます様、ご案内申し上げます。 ■開催日時:2009年6月11日(木) 9:30〜17:35 ■場所:京都大学 百周年時計台記念館「百周年記念ホール」 (http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm) ■定員:300名程度 ※参加費無料/要事前申し込み 【イベントカレンダーはこちらのURLからもご覧いただけます。】 http://easyurl.jp/jxk ※「EasyURL」さんのサービスを利用してURLを短くしております。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 「日刊! 関西インターネットプレス」http://www.digipre.com/kip 発 行 関西デジタルプレス http://www.digipre.com 発行人 野々下裕子 kip@digipre.com 配信協力 まぐまぐ http://www.mag2.com/ bloguru.com http://www.bloguru.com/kip 講読の変更・解除 >http://www.mag2.com/m/0000000122.htm ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ (c) Kansai Digital Press. All rignt reserved.


