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2009/08/01

F1 HYPER NEWS - 第10戦ハンガリーGP観戦記Part2レッドブルとブラウンGPの失速

F1ハイパーニュース [F1 第10戦 ハンガリーGP観戦記 Part2 レッドブルとブラウンGPの失速]

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■             ■■■■     発行者:田原 俊哉   nrf52035@nifty.com
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■ F1 第10戦 ハンガリーGP観戦記 Part2 レッドブルとブラウンGPの失速
                   仙太郎 : sentaroh@passion55.com

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田原さん

こんばんは、仙太郎です。

観戦記Part2を送ります。
配信予約をお願いします。

仙太郎





▽苦しんだレッドブル

予選で中団に沈んだブラウンGPに代わりこのレースの主役になる予定だったレッ
ドブルであったが、ウェバーは3位になるのがやっとで、ベッテルはリタイヤし
た。

ウェバーは第一スティントで、ハミルトンに抜かれたが痛かった。
これによりハミルトンに逃げられてしまった。
更に第二スティントでは、ハード側のタイヤを選択。
ラバーが乗り始めたレース中盤では、長い距離を走ってもタレが少なくなってい
た。
その為、ハードタイヤを履いたウェバーはタイムが伸びずに、後退。
ピット作業の遅れから、ライコネンにも抜かれて三位に落ちる。
ソフトタイヤでは長い第二スティントでタイヤが持たないとウェバーが判断して
のハードタイヤ選択だったが、結果的にこれが裏目に出た。

最終的には3位を確保できたが、今回はこれで満足せざるを得ないだろう。

ベッテルはスタートでKERS勢に抜かれ、ライコネンと競り合っていた1コーナー
で接触。
左サスペンションにダメージを受け、バランスを崩して後退。
最終的に接触により受けたダメージが走行中に、大きくなりリタイヤとなった。

これは、チャンピオンシップを考えると痛いリタイヤで、ウェバーに抜かれてラ
ンキング3位に後退した。
上位陣では最も重い燃料を積み、計算上は最速のベッテルだったが、思わぬとこ
ろで足をすくわれてしまった。

実はこのハンガリーGP前にレッドブルはスタートシステムの改良をしてきた。
これまでも理論上最も速いにもかかわらず、スタートで出遅れて勝利を失ってき
たからだ。
だが、今回はアロンソが10kg以上軽くダッシュを成功させ、KERS勢にも抜かれた
ので、効果があったかどうかの判定は微妙になった。

今後、KERSの搭載マシンが競争力を持ち始めると、ブラウンGPを追うレッドブル
にとってはいやな状況になりそうだ。


▽失速したブラウンGP

ブラウンGP失速はタイヤの温度が動作領域にすることができなかったのが、原因
だ。
金曜日30度超えたハンガロリンクだったが、土曜日は30度前後、日曜日は更に気
温が下がった。

予選では、バリチェロのサードダンパーのスプリングが脱落し、マッサを直撃す
るトラブルがあり、バトンはその対策をするために、Q3でしばらくピットに留め
置かれることになった。
その為、バトンのQ3のアタックは1回だけでしかも、残り時間を数分残してのア
タックとなった。
このハンガロリンク・サーキットは普段レース開催がほとんどなく、路面のラ
バーがクリーンな状態で金曜日をスタートする。
その為、路面のコンディションは刻々と良くなり、予選終了間際にアタックすれ
ばするほど、有利なる。
これがバトンには不利に働いた。

決勝レースでも、タイヤ温度の問題が如実に表れた。
太陽が顔を出し路面温度が上昇すると上位陣と遜色のないタイムで走れるのだが、
曇るとすぐにペースダウン。
ブラウンGPのタイムを見ていると、コースが晴れているのか、曇っているのかが
わかるくらい、はっきりとタイムと天気には相関関係が見られた。

このハンガロリンクでは晴れて上昇した路面温度が、ブラウンGPにとってタイヤ
を動作領域に持って行けるぎりぎりの線だったということになる。
だから、少しでも曇ると遅くなり、晴れれば速く走れる。

金曜日より気温が低いとはいえ、30度近くある気温でどうしてタイヤが暖まらな
いかというと、それはハンガロリンクの路面と関係がある。

ハンガロリンクの路面は粗くなく、タイヤにとってはやさしい。
ブリヂストンの浜島さんがよく言う、路面のタイヤへの攻撃性が低いのだ。
だから、ブリヂストンはスーパーソフトとソフトという最も柔らかいタイヤを持
ち込めるのであるが、これがブラウンGPとっては、障害となった。

それでも7位に入賞できたので、最悪の事態は免れた。
それにしても、このタイヤ温度を上昇することが難しいマシン特性は、今後もブ
ラウンGPを悩ませ続けるだろう。


▽ライコネン 二度目の表彰台

フェラーリのライコネンもKERSの特典を活かして2位に入賞。
レッドブルのピット作業ミスに乗じて、ウェバーの前に出て、そのまま逃げ切っ
た。
ライコネンのペースは、ハミルトンと比べても遜色がなく、第一スティントでウ
ェバーをかわしていれば、ハミルトンと優勝争いも不可能ではなかった。

序盤にウェバーをかわすことができたかどうかが、このレースのキー・ポイント
となった。

では、フェラーリは完全復調したのだろうか。
ここはかなり特殊なサーキットであり、空力の影響力が他のサーキットより低い。
ライコネンの得意なスパでどの程度の走りができるのかに、注目してみたい。

マッサの事故の原因は、バリチェロのサードダンパーのスプリングが外れて路面
上をはねて飛んでいたのが、まずコクピット前の部分に当たり、それがサイドプ
ロテクターに激突。
跳ね返ったスプリングがヘルメットに左側を貫通して、マッサは気を失った模様
だ。
もし、部品がヘルメットに直撃していれば、命にも関わる事故になっただろう。
これにより、マッサは頭蓋骨骨折と脳しんとうに見舞われた。

水曜日時点ではマッサの容体は快方に向かっている。
だが、後遺症が残る可能性もありまだ予断は許されない。

彼の早い回復を祈ろう。


▽作戦勝ちのトヨタ

トヨタの二台は共にQ2敗退したにもかかわらず、グロックが6位、ツゥルーリが8
位とダブル入賞した。
これは抜きにくいハンガロリンクでは、予想以上の結果といえよう。
彼らが上位に行けたのは、共にロング-ロング-ショートの変則2ストップ作戦で、
第一・第二スティントでコンスタントなタイムを記録し、他のマシンがピットイ
ンしている間に、上位に進出できたからだ。
ソフトタイヤでのロングランでも、安定したタイムが出せたことが大きかった。


▽明暗分かれたニコと一貴

ニコ・ロズベルグは、連続の4位入賞。
彼のマシンに、KERSがないことを考えると、これがベストの成績だっただろう。

一方の中嶋一貴は、もう一歩で入賞を逃した。
確かに彼に不運な面がないとは言わないが、予選での速さがもう少しあり、レー
ス中も各ラップでタイムをもう少し削れれば、十分に入賞が可能なマシンであり、
そう言う意味では、シーズン当初からの課題を完全には克服できていない。
ただ最近は、Q3にコンスタントに進出しており、入賞に近づいているのは間違い
ない。
入賞まで後一歩のところまで来ているのだが。


▽ミスに沈んだアロンソ

極端に軽くしてポール・ポジションを獲得したアロンソ。
彼の作戦は3ストップだった。
だが追い抜きが難しいハンガロリンクでは、3ストップでは勝てない。
事実アロンソはスタート前に、勝利を目指すのではなく、入賞を目指すと話して
いた。
成功の鍵を握るスタートは、軽い重量を活かして、KERS勢を抑えてトップでレー
スを展開する。
だがトップで入った最初のストップで信じられないミスが起こる。

右前輪のナットが締まっていない状態で、ロリポップを上げてしまい、アロンソ
はピットを後にする。
当然、スピードの上がらないアロンソは後続車に抜かれ、最終的にアウトラップ
でタイヤが外れてしまう。
前日に外れた部品がマッサを直撃しただけに、あわや大惨事の場面だったが、ア
ロンソに当たることもなく、コース脇に飛び出したから良い物の、非常に危険な
場面だった。

事態を重く見たFIAはルノーに、次のヨーロッパGPへの出場を禁じることを命じ
た。
ルノーは控訴しているが、覆る可能性は少ない。
以前、同じようなケースでは、処分が下されていないが、マッサの事故の後だけ
にFIAはタイヤが装着されていない状況で、アロンソを走らせ続けた責任をチー
ム側に認めているようだ。

なんと、アロンソがいるからこそ、スペインはバレンシアで開催されるヨーロッ
パGPへアロンソが出ないという、事態に。
サーキット側はただでさえ、チケット販売が思わしくないのに、なんとかアロン
ソを出場させるべく、FIAに嘆願するようだが、希望は叶えられないだろう。



【ブリヂストン 浜島さん トークショー開催のお知らせとご招待】

8月8日土曜日18時からブリヂストンの浜島裕英さんのトークショーが開催されま
す。

場所は「Pit-FM F1MEETING」がおこなわれている、世界で唯一のFOM公認
Pit Stop Cafe。
普段は聞けないF1タイヤの基本から裏側までお話しいただく予定です。

司会は、Pit-FM F1MEETINGでもお馴染みの三井ちさとさんと私、仙太郎がつと
めさせていただきます。

タイムスケジュールなどの詳しい内容は、下記の開催概要をご覧下さい。

なお今回は入場料金\1,000となっていますが、特別に「F1 Hyper News」の読者
の方を、2名1組として5組計10名の方を無料でご招待します。
応募方法は、下記の通りとなっています。
皆さんの応募をお待ちしています。


【応募要項】
応募締切:2009年8月4日火曜日
宛先:present@passion55.com

件名:BS浜島さん無料招待券応募

【記入事項】
名前:ハンドルネーム
住所:○○県××市

■BS浜島さんへの質問及び応援メッセージ


■観戦記及びコラムの感想及び今後期待すること:
※必須項目ではありませんが、こちらも書いていただくと、うれしいです


※応募者多数の場合は、抽選させていただきます。
※当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。


【開催概要】
日時:8月8日土曜日18時開始
入場料金:\1,000/1ソフトドリンク付
場所:Pit Stop Cafe(東京・六本木)
地図:http://www.f1pitstopcafe.co.jp/access/

<スケジュール>
17:30  入店開始
18:00-19:00 トークショー第一部(浜島さん独演会)
19:00-19:30 休憩
19:30-20:30 トークショー第二部(Q&A等浜島さんトークショー)

※トークショーの内容は予定です。予告なく変更になることがあります。
※終了予定時刻は20時30分ですが若干前後することがあります。ご了承下さい。



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仙太郎
70年代からF1を愛する、F1エンスージアスト。
「Pit-FM F1Meeting」レギュラー解説者

バックナンバーはこちらのブログへ。
http://blog.passion55.com/

励ましやご感想のある方はこちらのアドレスまで、
どうぞ。
sentaroh@passion55.com

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┃ 編集長 田原俊哉: nrf52035@nifty.com                              ┃
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